
日本のカレンダーには数え方が2種類あるの知ってる?

数え方が2種類?

そう、計算方式が2種類あって、明治初期まで使われた古いカレンダーとそれ以降の新しいカレンダー!

古いカレンダーって使うことあるの?

うん、お祝いや占いをするときに使うことが多いかな?

古いカレンダーを旧暦、今のカレンダーを新暦って言うよ!

お祝いするときは古い計算式を使うってことだね!

今日は長寿を祝う時に使う『数え歳』と『長寿の種類(還暦・古希・喜寿など)』の話をするよ!
・数え歳の計算には落とし穴がある!
・長寿のお祝いの種類
・ 還暦(61歳)
・ 古希・古稀(70歳)
・ 喜寿(77歳)
・ 傘寿(80歳)
・ 米寿(88歳)
・ 卒寿(90歳)
・ 白寿(99歳)
・ 紀寿・百寿(100歳)
・ お祝いには何を贈ればいいの?
数え歳の計算には落とし穴がある!

長寿の祝いをするときにすごくややこしいのが満年齢でお祝いするか、数え年でお祝いするかなんだ!

満年齢?

満年齢は実年齢って思えばいいよ、生まれた日が0歳で誕生日が来たら1歳増えるって思っておけば、その年齢になったらお祝いすればいいからね!

数え年はどうやって数えるの?

昔のカレンダーでは生まれた日が1歳で元日つまり、今のカレンダーで言えば月末〜2月初めころ(変動がある)にみんなで一斉に歳が増えるんだ!

じゃあ今のカレンダーで1月1日に生まれた人はどうなるの?

昔のカレンダーに当てはめて数週間で2歳になるね!

じゃあ、3月に生まれた人は?

次の旧元日に2歳になるんだよ!

どうして、生まれたら1歳なの?

お祝いの風習の起源になる昔の中国にはゼロって言う概念そのものがなかったんだ!

へー!

ローマ数字にもないよ!
ローマ数字も漢数字も1から始まっている。
そのため現在使われているアラビア数字で言う10、100、1000と丸を加えていく発想がないよ!
十、百、千と違う感じで表記するよ!
ちなみにローマ数字のX(10)、C(100)、M(1000)だよ!
ゼロを発明したのはインド人だって言われてるよ!

ゼロがないから、生まれたらすぐ1ってラベルをつけるんだね!

そういうこと!

昔はこの数え年でお祝い事をしていたんだけど、今のカレンダーで誕生日をお祝いして、昔のカレンダーの感覚が多くの日本人に失われているから、数え歳じゃなくても誕生日でお祝いをしても問題ないんだよ !

なるほど!

ただし、盲点になのは数え年で計算は旧暦に従うってことだから、旧暦の正月で誕生日を迎えたかどうかを考慮する必要があるってこと!

そうかー!新暦の元日ではその年齢に達していない人がいるってことになるんだね!
長寿のお祝いの種類
長寿の祝い。中国から伝わった風習で、四十の賀(初老)から始めて、十年ごとに五十の賀、六十の賀などといって祝ったが、室町時代末から四十二歳、六十一歳(還暦、本卦がえり)、七十歳(古希)、七十七歳(喜の字、喜寿)、八十八歳(米寿)などに祝うようになった。皇室・貴族・民間を問わず行なわれる。

日本では奈良時代に聖武天皇が40歳の時に初老のお祝いをしたようだね。

ってことは聖武天皇が生まれてから39回目の元日にお祝いしたってことだよね?

当時の記録を見たわけじゃないけど、昔のカレンダーだからそうなるよね!

昔の人は人生50年だったから40を初老として50と60までは賀寿(お祝い)があるけど、それ以上の年齢の賀寿は割と長生きするようになってからのようだね。

寿命が50年だったんだ〜。

そう。だから最近のお祝いは60歳(昔のカレンダーで61歳)からするのが一般的になってきたね!
還暦(61歳)

昔のカレンダーの干支(えと)は十干(じっかん)と組み合わせて60の干支があったんだよ!

今の干支は12の動物だよね?

本来の12の動物は干支の支と呼ばれていたもので、その12 支を十の干と組み合わせて作った60個をまとめて六十干 支(えと)と呼んでいたんよ!

じゃあ、干支は60種類あったんだ!
十干:甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
十二支:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥
六十干支は十二の動物と十干から作った六十種類の組み合わせの事。
60年で1サイクルするよ!
今の干支は12の動物で12年で1サイクルしているよね。
5サイクルすると60歳なっているから今のカレンダーで60歳になったら還暦をお祝いすれば間違いないよ!

人生50年の時代に自分の生まれた干支に戻ると61年経っているから61歳って相当珍しいって思わない?

たしかにの次の干支を迎えるのは難しそうだネ!

カレンダー(暦)が生まれた年の干支に還るって言う意味で「還暦」って名前が付けられたんだよ!

長生きのお祝いだネ!

赤ちゃんに戻るって言う意味と魔除けの意味もあるんだよ!

そんな意味があるんだ〜!

還暦には赤いちゃんちゃんこ(子どもの袖なしの羽織)を着て長寿をお祝いするんだよ!
古希・古稀(70歳)

中国の唐時代の詩人、杜甫の詩の一節で「人生七十古来稀なり」からきているよ。

古来稀?

ずっと昔からレア(珍しい)なケースだって事だね!

唐の時代っていつ頃なの?

杜甫がいた時代で言えば、奈良時代や平安時代に相当するね!

じゃあ、聖武天皇の時からあったの?

どうかな?

聖武天皇より4代後の光仁天皇70歳の時は在位期間にあるからお祝いした可能性はあるよね!
杜甫の詩が伝わっていたかどうかもわからないけどね。

へ〜、還暦より凄い!

長寿祝いの色は紫とされているよ!
紫の染料が貴重で高貴な特別な色という意味合いが込められているんだ!

紫って貴重だったのか〜!

聖徳太子の時代に地位を表すために作られた冠位十二階の最上級の色も紫なんだよ!

へ〜!
喜寿(77歳)

「喜」という字の草体が七十七と読めることに由来しているよ!

草体??

書体を崩して書いた曲線の多い文字だよ!

それが七と十と七でできてるんだ〜!

そう言う事!
七七七とも読めなくないんだけど、喜寿を作った人は少なくとも七十七って言う認識だよね!

それはそうだよね!

古希と同じ紫が長寿祝いの色だよ!

そのほかにも以下のお祝いがあるよ!
傘寿(80歳)
「傘」の略字が八と十を重ねた形で八十と読めることに由来している!
黄(金茶)が長寿祝いの色とされているよ!
米寿(88歳)
「米」の字をくずすと八十八と読めることに由来しているよ!
同じく黄(金茶)が長寿祝いの色とされているよ!
卒寿(90歳)
「卒」の略字「卆」が九十と読めることに由来しているよ!
白が長寿祝いの色だよ!
白寿(99歳)
百から一を引くと「白」となるでしょ!
白が長寿祝いの色だよ!
紀寿・百寿(100歳)
100年が一世紀ということから紀寿、また100歳だから百寿と呼ばれているよ!
1世紀と言う概念が日本に入ったのは最近じゃないかな〜!
白が長寿祝いの色とされているよ!
*()内は昔のカレンダーの年齢、実年齢でお祝いしても構わないよ!
お祝いには何を贈ればいいの?

還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこって話をしたでしょ!

うん、お祝いをごとに使う色も違うんだよね!

お祝いする時に何を贈ればいいか迷う人も多いみたいだから、1つ友達の例をするね!

友達のトモ君はお父さんの古希祝いに、名入りのお酒とメッセージを彫ってくれるグラスを贈ったんだ!

名入り?

お酒の名前がラベルに書いてあるんだけど、そのお酒の名前をお父さんの名前にしてくれるお祝いギフト用サービスがあるんだって!

で、お酒好きのお父さんはかなり喜んだんだって!

お酒好きなら嬉しいだろうな〜。

その2年後にお母さんの古希がきたんだけど、好みのうるさいお母さんだからお祝いギフトサービスの中からいくつかピックアップして、実家の妹さんに相談したらしい。

それで?

トモくんのお母さんはROYAL ALBERTって言うブランドのティーカップが好きで持ってたんだけど、ある時破れたから探して欲しいって言われていてたんだって!
それなら絶対喜ぶよってアドバイスをもらって、早速そのブランドのティーカップとソーサーの4組セットを贈ったら「1番欲しかった」って喜んでくれたんだって!

それはそうだ!

世の中にはお祝い用のギフトサービスがたくさんあるけど、実は本人が1番喜ぶものはギフトサービスになかったりするから、要らない物よりも欲しい物を聞いて見るって言うのもアリだと思うよ!

そもそも昔と今では平均寿命が違いすぎて、昔の風習通りに昔と同じものを贈ること自体にギャップがあるし、長く使えないものは僕たちロボの感覚では無駄が多いシステムだよね!

なるほど!

値段の相場とか色とか書かれているけど、トモくんのケースでは全く関係ないし、欲しくないかもしれないものはいくら高くても要らないだろうから、効率が悪い場合もあるよね!

そうだネ!好みを聞いて見る方が効率的で効果的だね!

そういうコト!

主な参照だよ
:google ブックス
:wikipedia