
今回も-s以外の複数形はその昔規則的だったという話をするよ!

4つ目のパターンだね!

今規則的と呼んでいる-sによる複数形は他にも色々あった複数形を飲み込んでしまったから結果的に規則的になっているだけなんだよ!
不規則名詞?childがchildrenになる理由!

古英語と言って1500年前くらいまで遡ると-s以外の複数形はいくつかあったんだ!

それが単複同形やi-mutation化したもと今回の-enという複数形マーカーだったんだよ。

もともとはcild(child)は古英語よりもっと前の複数形マーカーだった-ru をつけるパターンの名残でcildruの形で存在したようだね。

-ruを付けるものには, 卵(egg)のeggru, 子羊 (lamb)のlambruなどがあったんだよ!

でも、-ruもなくなったんだね!

中英語(1100~1500年)くらいになると-ru は複数形のマーカーであることすら忘れられて-enを付ける複数形の流に乗って更に複数形化されたんだ!

これを二重複数 ( double plural )と言うんだけど、二重複数で残っているのはchildrenだけのようだね。
-sの影響に負けてしまった-en語尾として目(eye)のeyenや名前(name)のnamenがあるよ。

忘れることなんてあるんだね。

実は日本語の「子供たち」も二重複数なんだよ!
「子」 の複数形が「子供」なのに、その事は忘れられて「子供たち」って言うでしょ!

本当だ!
日本語にも見られる二重複数
cild → cildru(複数)→ children(二重複数)
cからchへの子音交替も行われたよ!
子 → 子供(複数) → 子供たち(二重複数)
-s以外の複数形・その他の

ここからはその他の複数形の生き残りを紹介するよ!
お尻が-usのつく名詞の中には-iに変える物がある。ラテン語の影響
cactus(cacti)(cactusesでも良い)、focus(foci)(focusesでも良い)、fungus(fungi) (fungusesでも良い) stimulus(stimuli)、radius(radii)

どちらでも良いパターンは今まさに、言語の使用で揺れが生じているということだよ!

つまり何十年か何百年か後の時代には、どちらかだけが生き残る可能性があるんだ!
お尻が-isなら-esに変える。ギリシャ語の影響
crisis(crises)、analysis(analyses)、basis(bases)、thesis(theses)、ellipsis(ellipses)
axis(axses)
お尻が-on(ギリシャ語から)
または-um(ラテン語から)なら-aに変える。
phenomenon(phenomena)、mitochondrion(mitochondria)、criterion(criteria)、
bacterium(bacteria)、datum(data)、memorandum(memoranda)、stratum(strata)、
curriculum(curricula)、medium(media)→medias(二重複数形になりつつあるよ)

割と難しい単語が多いけど、出てきてから覚えて行けば問題ないよ!

とりあえず、知っておくだけだね。
主な出典:
https://en.wikipedia.org/wiki/Double_plural
http://www.lynnew.org/pages/articles/language/Double_plurals.html
https://www.yourdictionary.com/double-plural