『先』の意味に『過去』と『未来』の用法がある知られざる理由

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今回は過去と未来どちらの意味にもなる不思議な言葉についてだよ!


 

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『先』の意味は過去?未来?

 


過去と未来って全く正反対だよね!

 

そうなんだ!でも『先』って言葉には過去の事、未来の事、どっちも使うんだよ!


 

日本語『先』

「現在からそう遠くない過去。
    昔。以前。せん。」
    (例:先の戦争、先般)

 


うん、たしかに過去の事だ!

 

日本語『先』

「未来のある時点」
   (例:先が楽しみな計画)

 


あれ、こっちはたしかに未来だ!?

 

でしょ!
 
『過去のこと』と『未来のこと』どっちにも使っている。


 


どうなってるの?

 

元々『先』は時間的に過去の事を意味する言葉だったようだね!


 


それが未来にも使うようになったの?

 

うん、いつ頃からこのような現象が起こったのかは謎だけど、漢字の起源である中国には『先』に未来の意味はないって言われているよ。


 

実際に辞書でも未来を意味する言葉はないみたいだね!


 


日本独特なんだ!

 

『前』の意味は過去?未来?

 

ところが、面白いことに中国でも過去の意味が未来の意味で使われるようになった言葉があるんだ!


 

中国語 『前』

ピンインqián
 
(時間的に)前.↔后.
(空間的・順序・時間的に)前の,正面の,先頭の.↔后
(時間を示す数量詞の前に用い)前の,先の,以前の.↔后.
 
(未来を展望する時に用い)未来(の),将来(の)
 
要向前看。=将来を見なければならない.

 
出典:https://cjjc.weblio.jp/content/%E5%89%8D

 

過去を意味する『前の出来事』があるのに、『前を見なければならない』が『将来を見なければならない』と言う意味で使われているでしょ!


 


なるほど、時間的に前と後って意味があるのに、将来を意味しているね!

 

一方で日本語の『前』には未来の意味が書かれていない!


 

日本語『前』

①「まえ」(反意語:後)
 
*時間的な意味を扱う時の『前』の用法
 
 カ:「ある時点より過去。昔。ぜん。」
   (例:前に会った、以前)
 
 ク:「今まで経験してきた仕事・身分・
    地位・学業等の事柄。ぜん。」
   (例:前を確認する、前歴)
 
 ケ:「今まで犯した犯罪。ぜん。」
   (例:前がある、前科)

 
出典:https://okjiten.jp/sp/kanji221.html

 


日本と中国それぞれ独自で過去の言葉を未来に転用するようになったんだね!

 

ところが、日本にも『前を』未来の意味で使う言葉が存在するんだ!


 

中国語『前途』

ピンインqiántú

 
名詞 前途,未来,行き先

 
出典
https://cjjc.weblio.jp/content/%E5%89%8D%E9%80%94

 

『前途』は中国語で未来だけど、日本でも同じように未来の意味で使っているんだ!


 

『後』の意味は過去?未来?

 

さらに面白いことに『後』にも過去と未来の意味があるんだよ!


 

日本語『後』

①「あと」(反意語:前)
 
 イ:「ある基準点より未来・先。
    のち。ご。」(例:後でやります、
    晴れ後、雲り、後日)
 
 カ:「死んだ時より未来・先。のち。」
   (例:後に残された子供、後の世)
 
 ⑤「ある基準点より未来・先に行う
  ようにする」(例:さき)
 
ウ:「ある時点より前・以前。
   (例:後先)

 
出典:https://okjiten.jp/sp/kanji222.html

 


ある時点より前なのに後を使うってややこし過ぎるね!

 

『前』の反意語が『後』だから、前が過去なら後は未来だし、前が未来なら後は過去ってことになるよね!


 


しかも『後先』って『後』が前『先』が後を意味しているんだよね!

 

そうだね!
 
後先を考えるってことは『物事の前後』を考えるってことだからね!『原因と結果』『過去と未来』だね!


 

視点が生み出だしたパラドックス

 


何だか、騙されたような話だ!

 

これはそもそも異なる視点を合わせた時に生まれた逆転現象なんだよ!

 

論より証拠、まずは視点Aだよ。どっちが前でどっちが後ろ?


 


視点A

 


左が前で右が後ろ!

 

うん。つまり馬の前と後ろは『顔がある方が前、尻尾があるほうが後ろ』と定義して見ている、若しくは共通の認識があるからでしょ!


 

じゃあ今度は視点Bだよ。


 


視点B

 

この見ている道の向こうに行こうとしているとしたら、目指す方向は前?それとも後ろ?


 


進行方向なら前だよ!

 

これは、進む方向が視線の『前』或いは『先』って考えるからだよ!

 

そして、物質の物理的な関係の中から生まれたモノが時間だから、このような物理的な関係が時間にも反映されているんだよ!


 


どう言うこと?

 

例えばサトシくんの机の消しゴムを床に落とすでしょ。
 
これは単に物理的な事を行っているようだけど、机の上から床に移動するまでに時間が発生しているよね!


 


なるほど!

 

そして大きな視野で時間の経過を眺めた時、その前後関係を過去と未来と認識したとするよ。


 

過去の出来事が『前(先)の出来事』と『後の出来事』 と言う関係性が出来る。これが視点A!


 


どっちが前でどっちが後か分かるね!

 

ところが、視線の先や目の前ある向こうのゴールや目的、目標、結果を見る場合には、後ろを振り向かない限り出来事の関係性と言うものが見えないでしょ。
 
これが視点B


 


視線の向こうは視線の先、目の前なんだね!

 

でも目の『前』だけど、時間軸で観ると過去ではなくて未来になってるよね!


 
 


なるほど、視点Bで見たものを視点Aに当てはめたんだね!

 

そう!時間軸で見ていないもの(視点B)を時間軸(視点A)に当てはめて逆転現象が起きたんだよ!


 


前や先が決まると後ろは決まるね!

 

過去か未来かと言うことよりもどっちの視点で見ているのか注意した方がいいね!


 

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