不可算名詞のadviceやinformationはなぜ数えないの?

今日は日本人が不得意な名詞をやるよ!

というのも日本語ではカウントすると思われている名詞が英語ではカウントしないという場合があるんだ!

「どれくらいの量?」って聞けるような意味を持った名詞の事だね。
輪郭がないモノはカウント出来ない。
anger(怒り)、fear(恐れ)、happiness(幸せ)、love(愛)、safety(安全)、beauty(美)、knowledge(知識)intelligence(知能)、necessity(必要性)、time(時)、electricity(電気)、wealth(富)research(調査)evidence(証拠)、trouble(トラブル)、help(助け)、advice(アドバイス)、information(情報)、progress(進歩)、news(ニュース)、behavior(態度)

怒り、恐れ、幸せ、愛のような感情は測る容器すらないね!

見えないからカウントしようがないでしょ!

中には形を変えて見せる事はできるものもあるけど、基本的には測れない。

時間は計算するよね?カウントダウンって言うし。

それは、国際的に決まっている1秒の積み重ね、つまり秒として便宜上見せて数えているのであって、時間という輪郭のないものを見ることは出来ないでしょ。

助けやアドバイス、調査や証拠も同じように輪郭がありそうでない名詞だから数えないんだよ!

試しに「助け」や「アドバイス」や「情報」の形を描いてみて。

確かに描けないや!

日本人は「日本語のアドバイスは数えるが、英語では数えない」って教えられるけど、本当はそうじゃないんだよ。

違うの?

輪郭のないアドバイスAdvice(冠詞がつかない)から1部分を切り離したのがa piece of adviceでこれを日本人が数えていると思っているに過ぎないからね。

日本人の感覚では「1つの助言」ということだけど、「元となる助言」という輪郭のないものから1部分として切り離している。ただ、日本人に「輪郭がないものから切り離している」という感覚がないだけの話じゃないかな。

へー、何でだろう?

それは、輪郭のないものでもなんとかして数えたいという気持ちが強いからじゃないかな。

なんとしても?

たとえば、証拠に関しては、「血のついたナイフ」と「体毛」と「指紋」と「唾液」のように全く異なる性質を「点」でカウントして証拠が4点って言うでしょ。

このように「点」に変換して数えるのは、数えられないからこそ数えられる形にしていると言えるんじゃないかな。

なるほど!

本来「体毛」も「唾液」もそれぞれモノの名前でしかないでしょ。

確かにモノでしかない!

「犯罪」と言う特殊な場合だけ追加されている概念が輪郭を持たない「証拠」というわけ!

「証拠」の形も絵に出来ないね!

とは言っても「カウント出来ない名詞その4」で紹介している名詞の難しさは、形を絵に出来ない(抽象)名詞だからカウントできないという決まった理由があるわけではないことにある。

えっ、違うの?

例えば「夢(dreams)」とか「願い(wishes)」のような抽象名詞はカウント出来るんだ。

確かに輪郭がないけど、夢も願いも数えられるんだったら日本語と同じだね!

これは輪郭を持たない夢や願いを、輪郭ある1つのモノのように扱っているこそカウント出来ると言って良いと思う。

確かに見えないけどモノみたいだね!

輪郭のないものを意識して、それをモノとして扱う感覚があるかどうか名詞を見て意識することが、英単語の加算性を身につけるポイントだよ!

次回は更に難しいと思われている名詞をわかりやすくするよ!